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難病として名を馳せる癌は、人間の体を形作っている60兆もの細胞の内、ごく稀に存在する悪性細胞が悪さをすることによって引き起こされます。
癌が悪化してからは治療することは非常に難しく、人の命を奪うケースも多いため、早期発見をすることが重要となってきます。

体内に癌があるかどうかを調査する方法は多々ありますが、中でも細胞を調査するという方法は着実であり、一定の効果を挙げられています。
血液などを検査することが可能な資格としては国家資格の臨床検査技師が挙げられますが、細胞検査士はこれの更に上位に位置づけられる資格となっています。
悪性細胞の有無を、医師の指示の下で調査、研究するのが細胞検査士の主な仕事となります。

受験資格は?

細胞検査士試験の受験資格は大別して3種類あります。
まずは細胞検査士養成課程のある大学で、定められた課程を修了している場合です。
この方法で細胞検査士を目指す場合には、まずは所定の大学へ入学しなければなりませんが、全国にこの課程がある大学は数校しかありませんので、当然ながら、まず入学することが難しいです。

次は、細胞検査士養成所に通うという方法です。
医療短大や専門大学などを卒業して臨床検査技師や衛生検査技師の資格を取得していなければ養成所へ通うことができませんので、まずはこれらの資格を取得するところからスタートしなければなりません。
また、養成所の数もごく少数に限られていますので、専門学校等を卒業してからここへ進学するのも難しいです。

最後に、臨床検査技師の仕事をしてから細胞検査士の試験を受けるというケースです。
この場合には、臨床検査技師の資格をいかして実際に病院等で実務を1年以上経験しなければなりませんので、この点には注意しなければなりません。

どの方法にて細胞検査士を目指すにしても臨床検査技師の資格が通過点にしかなりません。
まずは臨床検査技師の知識を深め、そしてより専門性を高めるために細胞検査技師を目指す、という流れになると思います。

試験概要と難易度

細胞検査士の資格は1次と2次に分かれています。
1次ではマークシート方式の筆記試験を、2次では実技試験が行われることになります。

1次試験の難易度はやや難しめで、全国平均の合格率は約50%となっているのに対し、2次試験の合格率は約70%ですので、どちらかと言うと筆記試験の方が難しいことが分かります。
両方を合わせた最終的な合格率は25%から30%程度ですので、これから判断しても難しいことが分かると思います。
試験科目に関しても、やはり非常に広い範囲から出題されることになりますので、勉強時間も長めに取るように考慮しなければならないでしょう。

養成所へと進学した人の大半は合格していますが、まずここへ進学できる人がかなり限られてきますので、多くの人が実務経験を積んだ上での受験となります。