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診察中の医師

診療情報管理士

診療情報管理士とはどういう仕事なのか?

病気や怪我で病院に行くと医師が診断し治療、看護師がケアなどしてくれます。
しかし病院などの医療機関では、診察や治療以外に、治療、検査などの記録を残す診療録、カルテが必要となります。

このカルテには患者さんの病気や怪我の様子、治療の経過、利用されたお薬など詳細な事がかかれています。
このカルテの情報を正しく管理し、診療情報をデータベース化し分析など行い、病院経営、また医療の質を向上させるための業務を行います。

カルテには診察の記録などの様々な情報が網羅されており、この記載が間違えば患者さんは治療どころか悪化することも考えられます。
間違い、記載漏れがないように診療内容の点検をおこなったり、手術記録や看護記録からデータを取得し、情報提供するなども大切なことです。

こうしたデータベース化、分析などを行うためには、情報を管理する能力以外に、データを分析し統計を管理する能力、また医療分野の専門用語などを理解することも重要です。

的確で正しい治療のためにもこの診療情報管理士という仕事は非常に重要な仕事で、これから先、さらに医療分野でもIT化が進んでいく中、注目されていく資格の一つといわれています。

診療情報管理士の試験の概要を知りたい

この診療情報管理士は民間資格となりますが、受験資格が必要となります。
一般社団法人 日本病院会診療情報管理士通信教育修了者、一般社団法人 日本病院会指定大学及び指定専門学校で指定単位を修得、卒業した者、若しくは見込みの者という条件があります。

試験は北海道、宮城、栃木、東京、神奈川、新潟、長野、愛知、三重、大阪、岡山、広島、高知、福岡、熊本、鹿児島、沖縄で行われています。
例年2月、年1回行なわれています。

費用や試験の詳細な日程などについては、一般社団法人日本病院会 通信教育課で確認し、最新情報を得てください。

コーディングの知識と医療分野に関する知識が必要

カルテに記載されている病名等を国際的基準に沿って分類するコーディングという作業を行います。
このためには、7000以上といわれる病名を数字コード化することが求められ、これについて熟知しておくことが必要です。

またこうしたコーディングの作業についての知識のほか、医療分野に関して医学用語など幅広い知識が求められるので、合格率としても決して高くない数字です。

出題範囲が非常広く、また現場においては確かな専門知識とコーディング力が求められるので資格を取得することだけにとどまることなく、本当に自分の知識となる様に、しっかりと教育を受ける必要があります。

覚えることもかなり多く、しかも応用力を持って対応することが必要なので、受験する前にしっかり専門知識を身に付けることが求められます。