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診療放射線技師

科学の進歩と共に医療も日進月歩を続けており、人々はより健康で毎日を過ごすことが可能になっています。
放射線を使用した技術を使えば治療に役立てることができ、最近では癌を治療にも一役買っています。
また癌治療だけでなく、CTやMRIを活用すると、体を切り開くことなく腫瘍がある場所が分かりますので、これによって難病の治療に貢献しております。

しかし放射線は使い方を誤ってしまうと人体に影響を与えてしまうため、使用方法には充分に注意しなければなりません。
誰でもこの技術を使えるようになってしまうと危険が蔓延することになりますので、国の試験に合格した者のみがこれらの放射線を使った器具を使用できるような制度が取られています。

診療放射線技師の難易度は

診療放射線技師の資格を取得するまでの流れには2つのパターンがあります。
一つは診療放射線技師の専門学校や短大などに3年間通い、国が指定した科目を修了してから国家試験を受験するという方法で、もう一つは大学へ入学し、診療放射線技師養成課程を修了してから試験に臨むという方法です。

国家試験の合格率については平均で70%から75%程度で、平成25年の試験では76.5%の受験生が合格しています。
この数字だけを見ると試験自体は簡単のように思えるかもしれませんが、実はそういうわけでもありません。

まず、受験資格を得るためには特定の科目を修了している必要がありますので、これらの科目を習得できる大学や短大、専門学校へ進学しなければなりません。
全国にこれらを教えている大学は25校しかなく、また短大や専門学校に関しても全国に15校しかありません。

診療放射線技師になりたい人は世の中に多くいますので、当然ながらこれらの学校を受験することになります。
すると、まずは学校へ入学するだけでも相当な勉強をしなければなりません。

そして入学してからも授業についていけなければ、修了することすらできません。
修了できなければ当然国家試験も受けさせてもらえないわけですので、こういった事情を考えれば合格率などあまり当てにはならないのです。

就職先と仕事

診療放射線技師の仕事は医師の指示の下で放射線を用いて検査や治療を行うことです。
レントゲンやCT、MRIなどはこの資格を持っていなければ扱ってはいけない器具ですので、独占業務となります。
そのため資格さえ取ってしまえば引く手は数多であり、収入も安定することでしょう。

基本的には病院等の医療の現場で仕事をすることになりますが、この他にも医療器具メーカーに就職することもあります。主に研究職の求人として募集されています。
その場合には放射線の技術を活用した医療器具の開発や、そういった医療器具を販売する営業の仕事をすることになります。

全ての技師の平均年収は556万円と高いため、人気も高い仕事と言えるでしょう。