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お口のトラブルは様々ありますが、中でも群を抜いて圧倒的な患者を出しているのが虫歯と歯周病です。
虫歯や歯周病の原因は口腔内を不潔な状態にしていることにありますので、日頃の歯磨きは念入りにすべきです。

歯科衛生士の仕事は、簡単に言えばお口の中を清潔に保つための指導や実際に歯面を清掃するというものです。
歯科医は基本的に虫歯になってから治療を開始しますが、歯科衛生士の仕事はこれとは対照的に虫歯になるのを防ぐ治療となりますので、口腔ケアでトラブルを予防するのが目的となります。
そのため国家資格ではあるものの、実際に歯を削るなどをして治療することは不可能な資格となっているのです。

資格取得までの流れ

歯科衛生士の資格を取得するためには国家試験を受ける必要がありますが、これを受験するためには専門学校や短期大学、大学などの歯科衛生士養成機関にて技術を習得する必要があります。
学校を卒業すると受験資格が付与されることになりますので、歯科衛生士を目指すのならば、まずはこれらの学校にて講義を受ける必要があるのです。

国家試験は毎年3月上旬に行われており、マークシート方式で必要な知識が問われることになります。
筆記試験以外に面接や実技試験などは行われていないためか、合格率は95%と非常に高く、それほど高い難易度ではないため人気も高いです。

合格発表は3月下旬に行われ、晴れて試験に合格したあかつきには証書が発行されることになります。
資格を所得した後には実際に歯科クリニックにて働くために、就職活動をすることになります。

待遇が悪い?

一般的に歯科衛生士の待遇は悪いと言われていますが、これは少し語弊があります。
待遇が悪いケースが多い、と言った方が正確に表現できていると思います。
なぜ少し違うのかというと、結局のところは就職するクリニックによって待遇が異なるからです。

歯科衛生士の平均年収は372万円という統計がありますが、この平均値よりも良い待遇で雇ってくれる歯科クリニックもありますし、またその逆も然りです。
これはボーナスに関しても同様のことが言えますので、就職の際には給与体系にしっかりと目を通して、就職先を選ぶ必要がありそうです。

正社員として雇用してもらうのも良いですが、これには収入に限界があることから、中には複数のクリニックと交渉をしてフリーランスで働く人もいるようです。
フリーランスの場合にはボーナスという概念はありませんので、どちらが良いとは一概に言うことはできませんが、やはり王道なのはクリニックに雇ってもらうという方法です。

働き始めることになる20歳頃から40歳前までは収入がほぼ横ばいの300万円から350万円程度に留まりますので、他の仕事と比較すると少し物足りなさを感じるかもしれません。

歯科衛生士は開業できる!

知っていますか?実は歯科衛生士も開業する事が出来るのです。
歯科の専門的な処置が必要な場合は歯科医師の指導下でなければできませんが、
歯科衛生士としてのスキルを向上し経営力やマネージメント力を身に付けたら逆に歯科医を雇う事も理論上では可能です。
また歯科医院としてではなく、ホワイトニングコーディネーターや歯磨きサロンといった様に美容エステの様な感覚で
開業するという選択肢も存在します。
歯科に関わる方の開業を全面的にサポートしてくれるサービス等も存在しますので、たくさんの選択肢の中から最善の選択をしたいですね。