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出産の手助けをする助産師は国家資格で、女性にしか許されていない数少ない資格の内の1つです。
分娩の際に手助けを行うことを想像される方も多いかもしれませんが、助産師にはそれ以外にも妊婦の健康を管理する役割や生活を指導する仕事、出産後には育児指導や出産を終えたお母さんの体調を管理する仕事などがあります。
女性が妊娠してから出産、そして出産後のケアまで、包括的に妊婦さんと子供をサポートするのが助産師の役割となります。

試験は簡単でも…

助産師になるためには国家試験を受ける必要がありますが、試験の難易度はそれほど難しいものではありません。
その証拠に毎年95%を超える受験生がこの試験を合格しています。
一見すると狭き門ではないようには見えますが、実はそうでもありません。

助産師国家試験の受験資格は、看護師になっていて、かつ国から認められた助産師養成学校にて課程を修了している人、もしくは国から認められた大学にて助産師に関する課程を修了している人に限られます。
助産師養成学校はそれほど多いものではありませんし、またそれに加えて定員数も限られていますので、助産師になるためには、まずは学校に通えるかどうかが肝要となってくるのです。
大学にて助産師の課程を修了すれば良いという意見もあるかもしれませんが、そもそも大学に入学しなければ講義を受ける権利を得られませんし、また入学できたとしても講義には定員数が設けられているため、ここでまた選考を受ける必要があります。

まずは看護の専門学校へ進学して看護師の資格を取得し、次に助産師養成学校へ進学して助産師の国家試験を受けるという方法か、もしくは、助産師に必要な講義もしてくれる大学へ進学して、卒業後に看護師と助産師の国家試験を受験するという方法が王道のパターンとなります。
どちらにせよ、助産師になるためには最短でも4年はかかりますので、高校在学中には進路をしっかりと決めておいた方が良いでしょう。

最も重要なのは学校選び

学校選びも非常に重要となってきます。
看護師の資格のみを取得しようと考えている場合には専門学校へ進学しても良いですが、その後助産師の仕事をしたいとなれば、そこから養成学校を受験しなければなりませんので、受験の回数が1回増えることになります。
その点、最初から助産師の仕事に興味を持っている場合には、大学選びをする段階で助産師課程がある大学を受験すれば良いということになりますので、受験の回数を少なくすることが可能です。

国家試験自体はそれほど難しくはありませんが、その前段階が非常に狭き門となっていますので、できる限り早い段階で考えを固めておいた方が良いでしょう。
制度上は社会人になってからでも助産師の資格を取得することは可能ではありますが、日常生活を送りながら通学もしなければならないことを考えると、やはり学生時代からの方が有利です。