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柔道整復師の資格と難易度

柔道整復師は骨や筋肉の治療を行う職種

柔道整復師はあまり聞いたことがない方もいるかもしれませんが、骨折や捻挫など、骨や筋肉を損傷したときの治療を行う仕事です。
主に整骨院や接骨院で働くのが一般的で、患者さんの症状に合わせて適切な処置を行います。

柔道整復師は「柔道」という名前が付いているものの、スポーツの柔道に関する仕事ではありません。
ただ、柔道では骨折や捻挫のほかにも脱臼など、骨や筋肉を痛めてしまうことがよくあります。
そのため柔道整復師は、柔道をしている人が体を壊してしまったときに治療を行うこともあります。

これまでスポーツをしていた人や、体の仕組みに興味がある場合は、柔道整復師を目指してみるのはおすすめです。
ここでは柔道整復師について、必要な資格や勤務先を紹介します。

柔道整復師は養成学校に通うことが必要

柔道整復師は国家資格となっており、決められたカリキュラムを修了してから試験を受けて、合格する必要があります。
柔道整復師になるために通う学校は「柔道整復師養成施設」と呼ばれますが、一般的な専門学校でも柔道整復師の講座を開講していることがあります。
受講期間は3年以上となっており、この期間にしっかりと柔道整復師の仕事に必要なことを学びます。

柔道整復師は人の体を扱う仕事のため、正しい知識を身につける必要があります。
誰でも簡単に柔道整復師になれてしまうと、適切な治療を行えないのに患者さんの症状を診る人が出てきてしまいます。
そのため、3年以上かけてしっかりと基礎を固める必要があるのです。

柔道整復師の国家試験は、養成学校で3年になったときに受けるのが基本です。
国家試験は実技試験と学科試験に分かれており、これら両方に合格する必要があります。
先に秋頃に実技試験が行われ、その後に学科試験が実施されます。
学科試験は230問ほどの問題数があるため、学んだことをひと通り身につけておかないと合格できません。
柔道整復師の合格率は約70%ほどとなっており、きちんと勉強すれば通過できる可能性は十分あります。

資格取得後は、整骨院・接骨院などで勤務

柔道整復師の資格を取得したあとは、整骨院や接骨院で働きます。
ただ、こうしたお店で経験を積んだあとは、自分で独立開業することも可能です。
柔道整復師の資格は独立開業をして良い権利があるため、将来的に独立を目指して資格の取得に励む人もいます。

柔道整復師の学校は、まだあまり多くありません。
ただ、これから高齢化が進む中で、柔道整復師の需要も増えることが予想されます。
柔道整復師はこれからも活躍の場がたくさんあると期待できるため、資格を取得するのは良い選択肢といえるでしょう。
ぜひ検討してみましょう。