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介護食士は介護が必要な方の食事に係わる仕事

あまり聞きなれない資格ですが、介護に係わる資格として注目されている資格が介護食士です。
介護を必要とされる方の身体状態に合わせて食事を作るという介護食のエキスパート的な資格です。

要介護となっている方、また病気をされている方、怪我をされている方等、その方の身体の状態をみて、介護食、病態食等、必要な状態の食事を作るために調理技術、栄養学などの知識と技術を活かした仕事を行います。

栄養士の仕事とよく似ていると感じますが、介護食士は高齢の方、病気などされていて介護食が必要という方にその方にあった食事を提供することが必要となります。

ただ病院や福祉施設などで働く場合、栄養士の資格や管理栄養士の資格、また調理師の資格が必要となり、通常医療機関の食に関する募集をみても、介護食士という募集は見当たりません。

栄養士や調理師になる事を目的とされている人、また栄養士や調理師の方が医療機関で活躍される際に、サブ的に取得すると有利になる資格と考えておきましょう。

介護食が必要なご家族がいる場合に取得を考える方も多い

栄養士や調理師として介護が必要な方に特化した食事を提供できるように、介護食士の資格を取得されるほかに、ご家族の中に介護食が必要な方がいる、またこの先、介護食を作ることになるだろうと予測される方が取得されるということもあります。

介護が必要な状態の方は、飲み込みにくかったり、大きく口を開くことが困難という方もいらっしゃるので、ご家族で介護ケアを行う場合に、こうした介護食士などの資格は大いに役立ちます。

高齢のご家族がいらっしゃる場合には、こうした介護食の資格を取得され、いざ介護が必要となった時でも、食事について対応できるようにしておけば不安要素が少し無くなるでしょう。

介護食士の試験はどのような試験なのか

試験は1級、2級、3級があり、実施については協会指定の指定校によって異なります。
介護食士3級は誰でも受講でき、2級は協会指定の指定校で介護食士3級資格を取得された方が受験できます。

1級は協会指定の指定校において介護食士2級を取得後に、介護食調理実務に2年以上従事されている、25歳以上の方が受験できます。
試験方法は講習プラス終了試験です。

合格基準は終了試験受験資格として出席率80%以上であること、修了試験の合格点が実技、筆記共に60点であることが求められます。

費用や詳細については公益社団法人 全国調理職業訓練協会のホームページ等で確認し、最新情報を得てから申込みを行ってください。

高齢化社会と呼ばれる日本において、介護についてしっかりと考えておく必要がありますが、栄養士、調理師などの資格を保有され、医療分野で働く際にはこうした介護食士の知識が役立つと思います。