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移植コーディネーター

臓器移植に関して

「臓器移植」というものをご存知でしょうか。近年、テレビやニュースで積極的に取り上げられる様になってきているので、言葉を聞いたことがある、という人は少なくないかもしれませんね。

人の体にはたくさんの臓器があり、それぞれが役割を果たすことで、私たちは生きていることができます。しかし、何らかの原因でその臓器の機能が落ちてしまったり、働かなくなったりということがあります。これをそのままにしておくと、命の危険が出てきますので、他の人から臓器の提供を受けることで、機能を戻そうというのが「臓器移植です。

日本では、脳死と判定された後の臓器移植が可能です。医療技術が発達したため、移植することができる臓器に関しても、増えてきていると言われています。でも、それでも「積極的な臓器移植」は行われていないのが現状で、海外と比べると、その手術のケースは非常に少ないとも言われています。

臓器移植コーディネーターの役割

臓器移植コーディネーターとは、簡単に言えば「臓器を提供したい」と考える人(ドナー)と、臓器提供を受ける人をつなぐ役割のことです。臓器提供を行う家族と、提供される人をつなぐものであるとも言われています。

これだけ重要な仕事でありながら、国家資格ではなく、公的資格におさまっているのはおかしい・・・という議論もあるとか。

仕事内容としては、他にも臓器移植を行う医師やそのチームとの連携、手配なども行い、まさに臓器移植は移植コーディネーターを中心に行われるといっても過言ではありません。

臓器移植コーディネーターは、上記の様にドナーと臓器提供を受ける患者の間に入るだけでなく、移植が終わった後のドナーの体を清め、家族のところへと帰すことも行います。また、その後も葬儀の出席なども行います。

移植コーディネーターになるには

移植コーディネーターの養成は、日本臓器移植ネットワークが請け負っています。非常に難しい仕事だけに、移植コーディネーターになるための条件もかなり高いです。

まず、医療系の資格を持っていること(医師や看護師をはじめとする資格)、もしくは、四年生の大学を卒業している人である、ということが挙げられます。ただし、現実的には医療関係者でなければこなすことは難しいので、やはり医療系の資格を持った人が就く、ということが望ましいのではないでしょうか。もともと医療業界にいた人が、転職という形で入ることが望ましい仕事だと思います。

まずはここの門を叩くことが条件になりますが、非常に狭き門ですので、誰もが望んだ様にこの仕事に就くことができるわけではない、ということを頭に入れておかなければなりません。