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医療福祉環境アドバイザー

医療や福祉の現場では、患者さんや要介護者の治療を進めたり、面倒を見たりすることが仕事になりますが、近年ではそれ以外にも感染症等のリスクを予防、回避することも仕事に含まれるようになりました。
感染症の予防は重要なことである、ということはどの現場でも教えられることではあるものの、しかし具体的に何をどのようにすれば予防につながるのかまでは定着しなかったという経緯もあり、医療福祉アドバイザーという資格が発足することになったのです。

医療従事者として必要最低限の感染症予防に関する知識のお墨付き、これが医療福祉環境アドバイザーの意義となります。
そのため、現在看護師や介護士として現場で働いている方や、これから看護師や介護士を目指すという方の強い味方になります。

就職に有利?

医療福祉環境アドバイザーの資格は一般にはあまり知られておりませんが、また感染症予防の重要性も高まってきているため、医療介護業界では割と知られている資格です。
需要もたかまってきているので、この資格を取得しておくと医療業界への就職に有利に働くことになるでしょう。
しかし、この資格を有しているだけでは能力として不足していると見られるケースもありますので、看護師や介護士等の現場で必要不可欠となる資格にプラスアルファの形で取得するもの、という認識で試験に臨むことをお勧めします。

試験は簡単?

医療福祉環境アドバイザーの資格試験はそれほど難しいものではありません。
この資格は1級から3級まであり、試験の難易度は級が進むにつれてより高くなり専門性も増していることが分かりますが、それでもどの級も合格率は65%以上です。

受験資格に制限もありませんので、幅広い年代層、幅広い職種の方々が受験しているのがこの資格の特徴です。
看護師や介護士以外にも、医療福祉の現場で働く人が受験している傾向があります。
中には管理栄養士の方も受験していることもあるなど、入口が広いため様々な人が受験することになります。
また、受験については3級から順番に受験しなければならないというわけではなく、いきなり2級から始める人も少なくありません。

試験の出題範囲としては、3級は観戦の基礎知識や清掃、消毒の基礎知識、メンタルケアに関する問題が出題されることになりますが、基礎的な内容しか出題されないため、それほど難しくはありません。
2級になるとウイルス対策やHACCP基本、清掃管理の知識なども追加で問われることになり、1級の場合はそれに加えて感染対策や環境管理なども出題されることになります。
どの級も高い専門知識が問われるというわけではなく、各学問の基本だけが問われることになりますので、空いた時間等を活用して少しずつ勉強を進めていけば合格につながると思います。